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昔はイタズラ電話と電話の進化と未来

イタズラ電話。

電話の仕組みがデジタル化されてからは番号通知機能の搭載などでかなり減ったと言える行為。

しかし、中にはストーカー的な発想で異性にイタ電したり、コールセンターの受け付けの女性に対してストレス発散とも言える悪質なイタズラ電話を掛ける者も後を絶たない。

電話には五段階の進化がこれまであったと個人的には思っている。

先ずは、黒電話時代のアナログ電話。あの黒いボディーと美しいフォルムは今見ると、まるで骨董品のようにも見えるから実に完成度は高い。

二番目の進化は公衆電話の普及だろう。黒電話は家に据え付けて利用する事しか出来なかったが、公衆電話は街中そのものに電話を置いて従量課金で課金するタイプの電話で、一時期はテレフォンカードブームと重なり、とんでもない利用率となった。

三番目の進化はコードレステレフォンとワイヤレスな子機などが備わったデジタル式の固定電話である。これは、黒電話の次世代タイプと言える。黒電話が廃れ、より現代的な電話の形をして来たのもこの流れが原点だろう。

そして四番目はPHS及び携帯電話の登場と普及である。日本では2000年くらいから徐々に発売され普及が進んだ。

最後の五番目。これは間違いなくiPhoneやAndroidスマートフォンの爆発的な普及である。残念ながらこのスマホの普及に関してはそれまで日本が流行らせていたガラケー携帯電話を事実上の廃業に追い込んだ副作用もある。

スマホはアメリカの大企業であるAppleとGoogleと言う、とてつもないセンスと技術力を兼ね備えたモンスター企業が作り上げた結晶だ。

もはやスマホは電話の域を超えた。こして、パソコンというこれまで誰もがなくならないだろうと思っていた物まで不要な物にしつつある。

電話は上記のような進化を遂げて、より人々が手放せないアイテムになって来ている。私はこの進化とイタズラ電話の質や量の変化に昔からかなり注目している。

簡単に言えば昔は単純な遊び感覚や未成年者の思春期独特の性欲の解消でイタズラ電話は使われていた気がする。

しかし、最近は違う。スマホならイタズラ電話する以前に遊びも性欲も解消出来るからだ。これはゲームだありエロコンテンツの充実が後押ししている。だから、ある意味でドキドキ感やエッチな気分はイタズラ電話で解消する必要はなくなった。

しかし、私は思うのだ。

イタズラ電話といのは、どんな時代においても電話というツールがある以上は確実に一定の需要がある。その需要が最近の日本では極めて陰湿でストーカー的になって来てきるのだと私は推測している。

ある意味で、これまでは陽の要素が大きかったイタズラ電話だが、時代の流れで確実に陰の要素が大きくなっているような感じがする。

ストーカー、嫌がらせ、脅迫など。イタズラではなく確実に犯罪的な方向性が強まっているのでは?と感じてしまう。

これはハッキリ言って望ましくない時代の流れ。スマホは確かに便利だし優れている。しかし、少しはイタズラ電話が世間から許されるような雰囲気があっても良いのではとも感じている。